どうしよう、この気持ち。まさか、あんな体たらくな人にどきどきするなんて思いもしなかった。 これはきっと何かの間違いだって思い直してみても、やっぱり胸の奥がとくんと熱くなってしまう。 ねえ、嘘だと言って。私だってもっとまともな人を好きになりたいんだから。 お肉にしか目が行かない将軍とか、あっさりしれっとな顔の軍師さんとか、少しくらい夢見たって良いじゃない。 何で私は夢見対象の男性にときめかないで、一般以下と判断される人が気になってしまうのだろう。
もう、いい。素直になる。
何度考え直しても、嘘だって自分に言い続けても、結局、その人を目の前にすると私の胸は早鳴りだして、視線だって浮ついてしまうし、話す言葉も覚束無くなるんだから。 うん、素直になる。そうしよう。その方が毎日悩む事も無くなるし、下手に隠して恥ずかしい自分を曝け出す事も無くなる。 よーし、一つ言ってみるか。私に振り向いてくれるように。少しでも気付いて欲しいから。だって、私だけがどきどきするなんてずるいもの。
「マカロフー!」
「おっ、どうしたー?」
「あんたが好きー!」
「へぇえっ!?」
(20090912)