深層から引き摺り出された快楽

― 君が好きだから ―

 ちゅくちゅく、ちゃくちゅく、ちゅくちゅくずちゅっ。

 堪え切れず漏れるアスカの声とは別に聞こえる水音と、寝台の軋む音がアルフォンスの腰を大きく突き動かす。アスカを上に乗せ、その細い両腕を掴み合わせて、アスカの中を的確に攻め立てていた。アルフォンスの先が当たる箇所の熱さと感触が、アスカの身体をぞわりと震わせる。ぐりぐりと攻め突き上げる度にアスカの胸は大きく揺れ、先端がぷるんと跳ねる様をアルフォンスに見せつけていた。

「すごい濡れてる」
「ぁあっ、ゃっ、んんぅっ」
「我慢しちゃ、駄目だ、よ、アスカ」

 一瞬の隙に離れたアスカの腕を取り戻そうと、アルフォンスの大きな手が追う。手首を口に宛て噛もうとする寸前で、アルフォンスの手はアスカの手を捕らえ、指を絡めぎゅっと握り寄せる。その間、絶え間無く与えられる刺激の波に、アスカは喘ぐ声を隠せなかった。
 アスカの秘め割れは柔らかく濡れているものの、熱く滾ったアルフォンスの根をきつく締め上げる。するすると入るものの、動く度に締め付けられる圧に、アルフォンスも「くっ」と眉間を震わせた。

 ちゅくちゅくちゅく、ずっちゅずっちゅずちゅ、ちゅくちゃくちゅくちゅく。

 体位を変えて、再びアスカの中へ入れ直すと、滑り入る水音がとても厭らしい。アスカの右足に被さり、左足を曲げその太腿に手を置き支える。すると、突き上げる度にアスカの中で先までとは違う箇所に往き当たり、アスカの声が違った色を見せた。この場所はまだ攻められ慣れていない場所だと知る。アルフォンスはそういったアスカの感じられる場所というものを探し、攻め続けるのが好きだった。指で優しく愛撫する時ですら、感じられる場所を執拗に探し出し、緩やかに攻め始める。すると、最初こそは違和感でしかなかったものが、次第に感じるようになり、ついには声を堪え切れず身体を震わせる程になるのだ。その変化が、アルフォンスにはとても好ましく、またアルフォンスの内なるものを満たした。
 蜜液溢れる割れ目の少し上にある部分を触れる程度に――だが、刻み撫でると、アスカの息遣いがより深いものに変わり、「だ、だめぇっ」と可愛らしい声が上がる。最初の頃は「だめ」と言われて躊躇することもあったが、今ではその「だめ」という言葉すら「もっとして」という意であると理解しているアルフォンスの手は止まらない。むしろ、アスカを突き上げる快楽を止めてはならない。快楽に負けそうになるアスカの否定の言葉は全て快楽の為にある言葉なのだから、と、アルフォンスはより一層の刺激を与えることに注力した。
 途端、アルフォンスの根がきゅうっと圧される。呼吸を忘れたアスカの身体がびくんと跳ね上げ、息遣いが細く熱を上げた。

「イったね」
「アル、フォンス」
「もっと、感じさせてあげるよ」

 アスカの足を持ち上げ、繋がったまま体位を変え始めたアルフォンスに、アスカは再び身体を震わせた。

「ぁんっ、はぁっ、ぁあっ、ゃっ、そこ、そんなぁっ」
「気持ち、いい?」

 強く押し上げては、ずちゅっずちゅっと大きく音を立てて、アスカの淫声を引き出す。まだ、攻め足りない。まだ、感じさせたい。乱れて淫らなアスカを見たい。そしてアスカと共に果てたい。けれど、まだいきたくない。このまま、この快楽に浸って、限界点を目指し続けていたい。そんな思いがアルフォンスの腰をアスカへと攻め立てる。
 ふと堪らなく触りたくなるアスカの胸を下から押し揉み、親指から小指まで吸い付くように覆い掴んだ。柔らかさを愉しみつつ、下を攻める。息を乱し善がり鳴くアスカが可愛らしくて、アルフォンスも堪らずその鷲掴み揉み回していたアスカの胸の先端を口に含んだ。ちうっと強く吸い上げ、舌の中頃で転がし摘まむ。歯は立てないように唇の先で撫で転がし、そしてまた、ちうっと舌先で吸い上げる。反対の頭はアルフォンスの指先がころころと撫で転がすように触れ、胸の刺激と下からの刺激によってアスカの淫声も艶やかに上がった。

 ちゅく。ちゅく。ちゅく。ちゅく。ちゅつっ、ちゅくちゃく。ちゅくちゅく。

 アスカの手がアルフォンスの腕に縋る。顔を上げ、背を起こすと、アルフォンスの手はアスカの胸を弄んだまま、下半身を優しく突き動かす。

「あ、アルフォンス……もう、おね、がいっ」
「……まだ、こうしていたいんだけど」
「わ、たし……もっと、アルフォンスが、ほしい、の」
「僕も、だよ……アスカ。一緒に、いこうか」

 繋がったまま、アルフォンスの手がアスカの頭を撫で抑え、優しくも深いキスをする。下から突き動かされる快楽をそのままに、想いを確かめ合うように舌を絡め合わせる。指をも絡め合わせ、ちゅく、ちゅくっと奏で合う性交の音が寝台を強く軋ませ、更なる快楽へ向かった。